お姉ちゃんが自分の部屋に戻ったのを確認してから、リビングへ行った。



「…お母さん。これに一言書いて。」


お母さんに渡したのは、進路希望の紙。



「教育の学校へ行きたいの?」

「うん…。ダメ?」

「ううん。千華の将来だもの、千華が行きたいところへ行っていいわよ。」

「ありがとう。」


お母さんは、一言

ー子どもの意志に任せますー

ってだけ書いてくれた。