次は、紳士服売り場に来た。
「舞チャンの選ぼ。」
「うん。千華チャンはどうするの?」
「う~ん…。やっぱり、ネクタイとかしか考えられない。」
「だよね…。蒼空、パパにどれ似合うか決めて。」
まさかの、蒼空クン任せ。
「千華、サッカー関係の物あげたら?」
「あっ、そっか。そうしよう!」
「向こうにスポーツ用品店あったから、見ておいで。」
「うん♪」
そういえば、ソックスぼろぼろだったよな…。
部活に入りたての頃、洗濯機の中に入ってたソックスに驚いてたけど、あれが祐チャンと石黒先生のだと分かった時は、琴音と一緒に怒ったっけ。
ソックスだけよりも、もう1つくらい何かあげないと…。
売り場を見て歩くと、祐チャンが好きなメーカーでいいデザインのウィンドブレーカーを見つけた。
よし。
これにしよう。
会計を済まして、琴音たちの所へ戻ると、舞チャンもちょうど会計を終えた所だった。
「千華、買ってきた?」
「うん♪」
「よし。じゃあ、お茶でもしよっか。」
「「うん♪」」
近くのカフェテリアに入った。


![叶わぬ恋〜先生〜 [短編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.781/img/book/genre3.png)