先生とわたし




「急遽入ったんだ。ほら、昨日出来なかっただろ?」

「あっ、そっか。じゃあ、準備しなきゃ。」

食べ終わった食器を片付けながら、お父さん達の会話に耳を傾けた。


「なら仕方ないな。篤紀くんはどうだ?」

あっくんは、お姉ちゃんとちょこっと話した。

「大丈夫です。」

「ならよかった。スポ小のコーチ、手伝ってくれないか?」

「いいですよ。場所は、小学校のグラウンドでいいですか?」

「あぁ。14時からだから。悪いけど、頼むな。

「はい。じゃあ、着替えて来ます。お邪魔しました。」


お父さんは、好きな余り、コーチの資格まで取得して、今は近所の小学校のサッカーチームのコーチをしている。


「あっ、俺も準備があるので、今日のところは、失礼します。これから宜しくお願いします。」

「こちらこそ、千華の事、宜しくお願いします。」


お父さん、祐チャンに頭下げてくれてる。


「はい。今日はご馳走様でした。お邪魔しました。」

祐チャンを追って、リビングを出た。