「「いただきます。」」
そういえばさっき、祐チャンとお父さん何話してたんだろう…。
初対面なのに、打ち解けたみたいに話できるとか…。
「何かしたか?」
「えっ。あ。お父さんとすぐに打ち解けてて、凄いなぁ~って。」
「千華、それどういう事だよ!!いかにも父さんが気難しいみたいに。」
聞かれちゃったし…。
「別に、そういう訳じゃなくて…。何っていうかその…。」
分かんない。
「サッカーの話してただけ。」
「そうだ。いやぁ、顧問してるだけあるな。篤紀くんもだけど、祐輔くんまでサッカーに詳しいとはな。」
お父さんは、大のサッカーファン。
だからなのか、私にサッカーを習わせた。
「そうだったんだ。お父さん、よかったね。」
めっちゃ、他人事のような返事になってしまった。
「あぁ。祐輔くん、これから暇か?」
「ごめんなさい。午後から部活があって…。」
「えっ!?聞いてないんだけど!!」
寝耳に水。


![叶わぬ恋〜先生〜 [短編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.777/img/book/genre3.png)