先生とわたし




「「いただきます。」」


そういえばさっき、祐チャンとお父さん何話してたんだろう…。


初対面なのに、打ち解けたみたいに話できるとか…。


「何かしたか?」

「えっ。あ。お父さんとすぐに打ち解けてて、凄いなぁ~って。」

「千華、それどういう事だよ!!いかにも父さんが気難しいみたいに。」

聞かれちゃったし…。

「別に、そういう訳じゃなくて…。何っていうかその…。」


分かんない。


「サッカーの話してただけ。」

「そうだ。いやぁ、顧問してるだけあるな。篤紀くんもだけど、祐輔くんまでサッカーに詳しいとはな。」


お父さんは、大のサッカーファン。
だからなのか、私にサッカーを習わせた。

「そうだったんだ。お父さん、よかったね。」


めっちゃ、他人事のような返事になってしまった。


「あぁ。祐輔くん、これから暇か?」

「ごめんなさい。午後から部活があって…。」

「えっ!?聞いてないんだけど!!」


寝耳に水。