……
「ただいま…。」
祐チャンの家を出てから、迷ったものの、結局帰って来てしまった。
「「お帰り〜」先生、大丈夫なの?」
「うん。食欲もあるし、熱も下がって来たから…。」
あ、でも夜中また熱上がったら…。
「千華、何かしたの?」
私の様子に気付いたお姉ちゃんが、聞いてきた。
「うん…。帰る時ね、"ダメ!!"って腕引っ張られてさ…。最後は、我慢したみたいに帰っていい。って。お姉ちゃんなら、どうしてた?」
「私なら……。」
「そんなに悩むなら、行って来なさい。お父さんには適当に言っておくから。」
お母さん…。
「ありがと!!じゃあ、行ってくる!!」
泊まる準備をして、今度は歩いて、祐チャンの家に行った。


![叶わぬ恋〜先生〜 [短編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.763/img/book/genre3.png)