……


「ただいま…。」


祐チャンの家を出てから、迷ったものの、結局帰って来てしまった。



「「お帰り〜」先生、大丈夫なの?」


「うん。食欲もあるし、熱も下がって来たから…。」

あ、でも夜中また熱上がったら…。



「千華、何かしたの?」


私の様子に気付いたお姉ちゃんが、聞いてきた。


「うん…。帰る時ね、"ダメ!!"って腕引っ張られてさ…。最後は、我慢したみたいに帰っていい。って。お姉ちゃんなら、どうしてた?」

「私なら……。」


「そんなに悩むなら、行って来なさい。お父さんには適当に言っておくから。」


お母さん…。



「ありがと!!じゃあ、行ってくる!!」





泊まる準備をして、今度は歩いて、祐チャンの家に行った。