祐チャンと分かれた場所まで走って行って、左に曲がった。



ユキメゾン…。
ユキメゾン…。



ゆっくり、祐チャンの家を探した。



…あった。


えっと…、103号室。



よしっ。


ピンポーン。


「まぁ、まず入れ。」

「お邪魔します…。」


2DKのアパート。

一人暮らしには、丁度いい。


「もしかして、ご飯の準備しちゃってた?」


コンロの上に、鍋が置いてある。



「いや。どうせご飯って言っても、カップラーメンだし」

「身体に悪いよ!!尚更、家で食べて貰わないと。」


「だよなじゃあ、行こうか。」


「うん。」



来た道を、手を繋いで引き返した。