「ホテル出ちゃうと、智クンと会いにくくなっちゃうんだ…。」 「そうだね…。何なら、新幹線の中で、智クンの所に行く?」 「い、いいの?」 「うん♪色々としてくれたお礼。」 琴音のおかげで、祐チャンと気持ちを伝え合えたし、一緒に行動できた。 こんなんじゃ、足りないけど、ほんの気持ち。 「ありがとう」 「いえいえ」 琴音が、喜んでくれるなら、それでいい。 荷物を持って、バスで新大阪駅に向かった。