「そうなんですよ〜。もう千華ったら、まともに覚えてないんです!!」
「いや、ほら。一応授業は聞いてんだよ!?でも、ね。琴音もあるでしょ!?」
「ない。」
「何が一応だ。補習でもするか?」
「しません!!」
絶対、補習何かしないんだから!!
「私以外にも、課題渡した生徒いましたよね?何でその生徒は呼び出さないんですか?」
私の他に、クラスであと3人程居たはず。
「他の奴らは、結構出来てたから。まっ、一番は、高野がムカつくから。」
「はぁあ〜?」
「静かにしろって言っただろ!! まずはあれだ。補習するぞ。」
「いやだって!!」
「このままの点数が、成績でいいなら別にいいんだけど。」
このままの点数とか…。 成績出ないんだけど。
「…分かりました。補習します。」
「よし。なら後で呼び出すから。」
「はぃ。」
また呼び出されるのか…。
「強制的にさせられてるし(笑)」
「どんどん、追い詰めて来るんだもん。」
「もとは、ちゃんと聞いてない千華が悪いんだから、仕方ない。自業自得だ。」
そりゃそうだけど…。
授業している古河が、憎たらしんだよ!!
何が、【高野がムカつくから】だ。
私だって、古河がムカつくし、大っ嫌いなんだから!!


![叶わぬ恋〜先生〜 [短編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.776/img/book/genre3.png)