トントン…。


「ほら、出てやれ。」


「遅くなってごめんな。」

琴音は、石黒先生に抱きついたまま、離れようとしなかった。

「そういえば、大木先生帰ったみたいだね。」

「明日、楽しみにしてたみたいだから、残念だよな…。」

先生が楽しみにしてるって…。