「…俺は、柏倉が言う通り、溜まっている。いくら、本とかDVDとかで解消しようとしても、しきれない。」 「だから、夜這いに来てあげるって言ったじゃん!!」 「あぁ。好きな人が、夜中に無防備で来てくれるってことは正直言って、嬉しかった。でも、実際は無理だろ。だから、あんな言葉を返してしまったんだ。」 「好きな人って…。」 「…高野だよ。」 古河が、私を好き。 変に考えていた、私がバカみたい。 涙が、溢れ落ちた。