「まいりました!」





剣が飛び。
「それでも騎士団の端くれか?」





「いやぁ良くお姉さま相手にもったねぇ。」





「ちょっとルナ…。」





「うん何か…。」





「ルナ直属の騎士団でしょ!?」





「まーねぇ。骨折られなくてよかったな。クロー。」





「隊長申し訳ない!不甲斐ない…。」





お姉さま相手に…。クローも腕あげたなぅ。





「後で騎士団編成の会議を招集する。」





「「「ハッ!」」」






「クロー…。今日はお姉さまの機嫌が悪い…。不運だったなぅ。」





「いえ、ステラ様の相手が出来るだけ幸せです。」





よしよしと撫でる。
「忠義者だなぁ。」





赤くなるクローは大人しくしていた。





「それにしても最近機嫌悪いんだよぅね…。」





笑いながら走り去る。





「ルナ様の相手がしたい…。」





ポツリと言った言葉は届かなかった。





「お姉さま!」





息を切らしていつものようにニコニコとしているルナ。





「今日はどうしたのぅ?なんかカリカリしてなぃ?」





「別にカリカリしては…。」





「そう?ならいいよぅ。」





ニコニコしていてのんびりしているが切れ者で実は鋭い…。細い切れ目が何かを見透かしているような…。





「ルナ…。私達の敵とされる伝説の生き物達をどう思う?」





首をかしげながらもルナははっきり言った…。





「戦いを挑んでくるなら容赦はしない。お姉さまやクォーレ、エリカ、お父様。お母様。民を傷つけるなら…。」





「それを聞いて安心した。」





「お姉さま?」





「いや。私に何かあってもいいようにね。」





ぷっ!とルナはお腹を押さえ大爆笑。





「お姉さまに限ってそれはないよぅ!結婚できるかも危うぃのにぃ!」