「えっ?」 羽兎は唖然とする。 そして、あり得ないと言う目で紘哉を見つめた。 「とにかく今はダメだ。 何しろ昨日から何も食ってないし寝てないし。 そんな中で考えられるか」 「……」 彼の言っていることは正論なので反論できない。 羽兎は口を尖らせながらビニール袋を彼に渡した。 「取り敢えずコンビニでおにぎり買ってきたから渡しとく。 あと……これも」