恵一はハッとなり、慌ててファイルを背中に隠した。 しかしそれも後の祭り。 被害者の情報は紘哉の頭にしっかりと刻み込まれた。 これで紘哉が完璧に答えられたわけが分かった。 そして、恵一の出した質問にもちゃんと答えた。 羽兎は嬉しそうにキラキラと目を輝かせ始めた。 「花形さん!約束ですよ!!私達に捜査をさせてください!」 「うぅ……」 「自分で蒔いた種は自分で回収するものだ」 紘哉も追い討ちをかける。