「捜査?やっぱり捜査だよね!うん、それしかない!」 「ワトコ、取り敢えず落ち着け」 紘哉は思い切りため息をついた。 「探偵っていうのは依頼がないとできないものだ。 怪盗仮面と殺人事件は別物。 俺達は勝手に動けないんだよ」 おまけに今は自宅待機だしな、と呆れた感じで言う。 「……あそこ、私の家じゃないのに」 「……そうだな」 「それに家から一歩も出ちゃいけないなんてさ!」