彼は不敵な笑みを浮かべた。

「早裕さん、あなたはどうやら彼氏を寝取られたらしいですね。それも実の母親に」

「!!どうしてそれを――」

「昨日あなたの口から聞いたんですよ。しっかりとな」

「……」

早裕は唇を噛み締めた。
彼の隣で羽兎が、あちゃーと言う顔をする。

「紘哉さん、冷酷だから。証拠も残ってるんだ……ボイスレコーダーに」

「……」