犯人の見当すらついていない。

ならば、ワトソン役としてしっかりと彼をサポートしなければ。

羽兎は急に立ち上がった。
それを驚いた顔で見る恵一。

「花形さん、一つ付き合って欲しい場所があるんですけど……」

「ど、どどどど、どこですかッ!?」

羽兎の真剣な目に気圧され、動揺する恵一。

「地下室ですよ」

「……はい?」