こちらミクモ探偵事務所


そこに立っていたのは、ハサミを持った優だった。

彼女は半分泣きそうな顔をしながら紘哉を見つめる。

「あなたが今回の怪盗仮面だったのですね?」

「……はい」

紘哉の問いに、彼女は静かに頷いた。

「どういうこと?」

羽兎が不思議そうに首をかしげる。

「簡単に言えば、優さんは今回の殺人事件に加担してたってことだ」