ルミノール溶液は血液に反応する性質を持っている。

キャタツが反応したと言うことは、そこに血痕が残されていることになる。

「でもさ、何でこんなところに血痕があるんだろうね?」

羽兎が頬に手を当てて、考え始めた。
それに対して紘哉は、やっぱりと言わん限りにため息をついた。

「俺の予想が正しければ、ここにもあるはずだ」

彼は枝バサミの柄の部分にもルミノールを吹き付けた。