正に紘哉にとってチョコとは生きる糧なのである。 「とにかく、もう一回警察署に行ってくるから」 紘哉は携帯電話で恵一に連絡を入れた。 「私は何をすればいい?」 「そうだな……確か、科学グッズ持ってきてたよな?」 「うん!」 羽兎は嬉しそうに頷いた。 羽兎の入りたい警察の部隊とは科学捜査班の事。 その為、父親特権を使って度々恵一から試験薬などをもらっていた。