「ハンモックに毛布……」 その時、紘哉の頭の中で一つの事が繋がった。 現場に干してあった洗濯物。 焼却炉に燃やしてあった血痕付きの毛布とハンモック。 「あとは動機だけか」 今日の収穫はこのくらいだ。 紘哉は満足そうに布切れを回収すると、中庭を立ち去ろうとした。 「わんわん!」 「だーかーらー!」 すぐ近くでロックスと羽兎の叫び声が聞こえてくる。