「……で、こちらの色男さんは誰かしら?」 早裕はチラッと紘哉の方を見る。 彼は早裕の視線に気付き、顔をあげた。 「この人は三雲紘哉。 ここの事務所の所長さんですよ!」 紘哉の代わりに羽兎が答える。 早裕はクスッと笑った。 「彼、ポーカーフェイスなのね」 「違いますよ。ただ無愛想なだけです」 その言葉に紘哉は眉を寄せる。 「ワトコ、余計なことは言うな」