上田が連れて行ってくれた店は、確かに安くていい店だった。
修道服を脱ぎ、自分が選んだ洋服に身を包む。
試着室から出てきた雪音の変身ぶりに、上田が大げさに目を丸くした。
「雪音ちゃん、すげー可愛いよ!」
上田の表情は大げさだったが、確かにかわいかった。
控えめなレースで飾られたリネンのチュニックは肌に心地よく、雪音のはっきりとした目鼻立ちを程よく和らげて女性らしさが引き立っていた。その下に履いた細身のジーンズも、今までスカートで隠されていた雪音の足の細さが際立って見えた。
「わぁ、なんだか別人になったみたい」
鏡で自分の姿を見て、思わず笑顔がこぼれる雪音。
それを見て、恵一もようやく微笑んだ。



