短編集~The Lovers WITHOUT Love Words~


「銀座にもラオックスがあった…」

秋葉原で利用した家電量販店が銀座にもあったことに、一人ショックを受けている恵一。
対照的に、雪音は次々と立ち並ぶラグジュアリーな店の一つ一つに目を輝かせている。修道女でも、やはり女性だ。

「わぁ、かわいい!」
ショーウインドウにおでこをつけて顔をほころばせる雪音を見て、恵一はようやく気を取り直した。

「ここに入ろう」

店に入ると、目についた服を手に取ったが値段を見るなり

「やっぱりやめよう」

そう言って店を出た。
…どうやら、予想以上に値段が高かったようだ。

「…女モノは難しいものだな」
恵一がそうつぶやいたとき、二人の背後に近づく人影が。