でも、最後に大地が立っていた場所に、その隣に立つことなら。

そうできたら、大地が見据えていた景色、そしてその先に広がる何かが、自分にもいつか見えるような気がして。

運動が苦手な繭は、逆立ちしたって(逆立ちできないけど)消防士にはなれない、だから。

看護師になろう。
それが、繭が自分なりに考えた「大地の隣」に向かう道だった。