「ねぇ、お願い」 スミレが立ち上がり、榊と向き合う。 「もう一度、魔法をかけて。私がこの先もずっと、幸せでいられる魔法を」 「・・・」 榊は思いつめたような表情でしばらく押し黙っていた。 やがて顔を上げると、真顔でスミレを見つめた。 「・・・お嬢様、一つだけ方法がございます」