空虚な笑いはまだ続いていて、部屋の静寂を引き立たせている。
「・・・何が楽しいのかしら?あんな白々しい集まり」
スミレは、水道から滴る水滴のように、ポツリポツリと気持ちを漏らした。
榊は、ただ静かに聞いている。
少しの沈黙の後、榊が微笑んだ。
「お嬢様、見抜いていらっしゃったとは、さすがでございます」
わざとらしくうなずくと、
「あれは、お嬢様の誕生パーティーなんかではございません」
そう続けた。
「彼らは、『なんでもない日』をただ繰り返し祝ってるだけなのです。ほら、会場に白ウサギとイカれた帽子屋がいたでしょう?」



