短編集~The Lovers WITHOUT Love Words~


「そのアラジンに、素敵なランプをもらったのです。ほら、」

榊がランプシェードのスイッチを入れると、温かみのある灯りが部屋をほの明るくした。
二人の目にその灯りは、ランプの先に灯る揺らめく炎。

「わぁ、すごい」

灯りを見つめるスミレの体が、温まるにつれほどけていく。

「ほら、どこにも化け物はいませんよ?」

「うん」

スミレをベッドに寝かせると、榊はランプの傍らに膝をついた。

「お嬢様、このランプは不思議なランプです。お願い事を、3つかなえてもらえますよ?」