短編集~The Lovers WITHOUT Love Words~


惠一は、しばらく雪音をじっと見ていた。
雪音の気持ちを、確かめているように見えた。

雪音は、目をそらさずにまっすぐ惠一を見つめる。
その無言の問いに、答えるように。

「・・・」

二人には、それだけで十分だった。言葉などいらなかった。