短編集~The Lovers WITHOUT Love Words~


和也と雪音が顔を見合わせた。

「・・・お前、妬いてるのか?」

「妬くものか、お似合いの二人だよ」

「その言い方は、語弊があるぞ?俺たちは、そういうんじゃない」

和也は、発展途上国の子供たちを支援するNGOを立ち上げた。そのビジネスパートナーとして、雪音を選んだのだ。今回二人がロンドンに立ち寄ったのも、仕事で赴いたアフリカから日本に帰る乗り継ぎのためだった。

「へぇ、そうか」
惠一の答えは棒読みで、和也の気持ちを見透かしているようだった。
共通の目標を持ち、共通の輝きを放つ二人が長い時間を共に過ごせば、どういう感情が芽生えるかを、惠一は知っていた。

「で、どうなんだ?活動は順調なのか」