短編集~The Lovers WITHOUT Love Words~



「ゲームでバカにはならないさ。お前と同じ大学に合格したからな」

「ゲームしてなきゃ、俺より頭が良かったかもしれない。残念だったな」

雪音はいつの間にか、紅茶を3人分買ってきて席についている。

「まぁ、座って話そうよ?イギリスといえば、アフタヌーンティーだよね」

よく見れば、一人でスコーンをぱくついている。
お茶をしながら、二人の舌戦を楽しもうという格好だ。

「そもそも、『ドウゾウ』などと呼ばれる意味が分からない」

惠一のこの発言に、雪音が目を丸くした。

「惠一にぃ!なんでそう呼ばれてたか、知らなかったの?」

「お前は、学校からの帰り道、本を読みながら帰っていただろう?その格好が、校庭にあった二宮尊徳の銅像にそっくりだったんだよ」

「苗字も一緒だし」

「もしかして、本当にお前のご先祖様なんじゃないか?ハハハ」