ネクタイを緩めながらバスルームに向かう夫の背中に、聞いてみた。

「ねえ、私のこと愛してる?」

「ん?」

夫はいつもどおり、聞こえない振り。

「なんでもない」

答えは聞かなくても、この花が教えてくれる。

わたしはこの愛の形を選んだのだ。そう、