短編集~The Lovers WITHOUT Love Words~


「当たり前や。私と聡介は、何年一緒にやってると思ってん」

緊張が解けた室内。
私はビールジョッキを差し出した。

「私に内緒にしてた罰やで。聡介、今日はあんたのおごりや。ごっつ飲ませてもらうで」

「じゃ、じゃあ今夜はわしらの婚約パーティーっちゅうことで!」

「違うわ、アホ!子供おるんなら、あんたこれからバリバリ働かなあかんで!次回の作戦会議じゃ!」

二人が、顔を見合わせ幸せそうに笑った。
私はジョッキを飲み干し、それで顔を隠した。