短編集~The Lovers WITHOUT Love Words~



「・・・赤ちゃんいるんなら、はよ一緒になって親安心させんとな」

しばしの沈黙の後、私の口から出てきたのはしかし、自分でも驚くほど冷静な言葉だった。

こういう気まずい空気が、生理的に非常に苦手なのだ。
なんとか丸く収めようと、口が勝手に動く。

「いつ言ってくれるんやろと思って、待ってたんやで?」