短編集~The Lovers WITHOUT Love Words~


いつもの通り突っ込みを入れたが、心の中では何か嫌なものがゾワゾワと動いた。
聡介が焼酎などを嗜むことを、私は今の今まで知らなかったのだ。
それを何故、恵美が知っていたのか。

「・・・ワシもオトナになったっちゅうことや」

「オトナ通り越して、オヤジやな」

「まぁ、中身はほとんどお湯なんやけど」

「なんやねん、梅こぶ茶かいな。ってこのネタ、今度のライブで使えるかも分からんなあ!よし、次回のネタ練り、始めるで」