短編集~The Lovers WITHOUT Love Words~


「ハハハ、祥子には隠し事はできん」

聡介はホットウーロンを一口飲んだ。
私が生を2つ空ける間に、聡介のウーロンは半分しか減っていない。

恵美が店員を呼んだ。

「祥子さん、また生でいいですか」

少し経って、飲み物が運ばれてきた。
生ビールと、焼酎の梅割りだった。