短編集~The Lovers WITHOUT Love Words~


あ、マリコが来た。

「お、おう」

今別ににやけたんじゃねぇよ、口の運動しただけだからな。

お前ホントにもう邪魔すんなよ。
マリコの奴、俺に恋愛相談したいんだっていうからさぁ。

なかなかいい女だろ?

まぁ、俺は玄人好みだから、特に興味ないけど。

上目遣いで何か頼まれたら、ちょっと断れないくらい可愛い。

って、俺の友達が言ってた。まぁ俺はガツンと断れるけど。

性格も素直で優しいし、ちょっと天然だったりするところも結構ツボ。

って、新聞屋の親父も言ってたよ、俺は興味ないけど。

「で。どうした、恋愛相談って」