短編集~The Lovers WITHOUT Love Words~


「先輩、明日からまたロンドンでしょ?雪音ちゃんに悪い虫がつかないように、俺がガードしてあげますよ!ほら、色々社会のことも教えてあげたいし」

「そんなことしてる暇あるなら、ちゃんと仕事しろ」

「いや、じゃなくてはい、仕事もしますけど。先輩。じゃなくて、」

恵一の腕をつかむ上田の手に力が入る。

「おにいさん!」

「俺に弟はいない」

「俺、真面目ですから!」

上田の発した声が届き、振り返る雪音。

「?」