さかのぼること数時間前。
「百合姫ごきげんよう」
「うん!ごきげんよう」
友人の百合さんと別れると私はそのままお屋敷へと帰った。
今日から新しく私の執事が来るという話だったので
内心楽しみにしていた。
礼儀正しくて優秀で、年齢も私とあまり変わらなくて、才色兼備の執事だと母から聞いていたため少し嬉しかった。
堅苦しいのは嫌いだったから。
年齢が近いということが何よりの救いだった。
「ただいま帰りました」
「「「お帰りなさいませお嬢様」」」
何十人ものメイドや執事たちが両親の代わりに出迎えてくれた。


