甘い旋律で狂わせて

覚悟するように、薫さんの目をまっすぐに見た。


薫さんはそんなあたしの意志に負けたのか、ため息をひとつついて、口を開いた。




「言いづらいことだけど、だからこそ初めに言っておくわ。

ネオは、あなたを愛してはいない」





薫さんはそう言って、目をそらした。







それはとても残酷で

とても悲しくて



まるで鋭い刃のよう。




薫さんの口から

唐突に告げられた真実は



あたしの胸を、深く突き刺した。