それはしっかりと耳に届いてはいたが、残り半分の体を滑りこませるとそっと扉を閉めようとした。 ふいに皆の方を見ればキョロキョロと私を探しているようで……… そのまま視線の先を専務にむけた時 バッチリと目があってしまった。 爽やかな笑顔は消えており、心なしか眉間にシワが寄ってるような…。 それでも中に戻る気にはなれずそっと扉を閉めれば、一目散にフロアを後にした。