「風子!もしかして男ができたのか?!」 「ちょっ!!馬鹿!! 近所にまる聞こえでしょうが!!」 「そんなことどうでもいい!」 「よくないわっ!!」バコッ!! 興奮気味な航大の頭にゲンコツをくらわすと、いてぇ!といいようやく両肩が解放された。 全く朝っぱらから、恥ずかしいったらありゃしない!! 頭を抱えてうずくまる航大を無視して、スタスタと駅へ移動する。 それに気づいた航大が慌てて後をついてきて、いつものように満員電車へと乗り込んだ。