ソロ~リ ソロ~リ………… と気配を隠していたはずなのに 「おまえ泥棒?」 「うっうわぁっ!!」 いきなり頭上から声がふってきて、バッと顔をあげると男の人が棚にもたれながら立っていた。 突然のことに驚き唖然としていると 「で、泥棒なの?」 「違いますっ。 …ってゆーかなんで泥棒…」 「コソコソと資料持ち出してるから。」 「なっ……れっきとした社員です。」 少し警戒心がゆるんできて肩の力が抜けてくると、泥棒に間違えられた情けなさからため息がでた。