―10分後― 「やばいっ。遅刻するーっ!お母さん、どうして起こしてくれなかったの?」 「起こしたわよ、何回も。もう高1なんだから、いい加減自分で起きなさい。」 「何回も起こしたって言ったって、相手が起きなければ、起こしたことにはならないのっ!」 ドンドンドン… あー、もう行かなくっちゃ。 「朝ご飯は?」 こんなときにやかましいお母さんの声。 「もう時間ないんだって!!何回も言わせないでよっ。」 ついついきつくなる私の口調。 そんなささいな言い争いの末、ようやく私は学校へ行く。