「はい」 「わーい、ありがとう」 ベンチに座る萌乃にハチミツレモンを渡す そして、俺も萌乃の隣に座る 隣の萌乃は嬉しそうにジュースを飲んでいる 萌乃は、やたら甘いこのジュースが好きらしい 俺は甘いのはあまり得意じゃないから、コーヒーを飲む 飲みながら、萌乃の口元に目をやる 「…血は止まった?」 「え…?ぁ…う、うん」 一瞬なんのことか分からなかったらしい反応を見せたが、思い出したらしい 俺とキスしそうになったことを…