出口…

たぶん朔ちゃん達が来てくれているハズ…

不安を胸に出口ゲートをくぐる…と


「やっと降りてきた。待ってたぜ?クソ女」


そこに居たのはさっきの男達だった


「…楽しませてもらうからな」


そう言って、男達の手が私達に延びてきた


でも、その手に捕まる事はなかった


「俺のもんに触んなよ」

「近づくな。ぶん殴るぞ」


男達の手に捕まる前に、私の体は安心する匂いに包まれた

横を見ると、七菜を後ろから守るように抱き締める遥くんの姿が

そして、背後を見ると私を後ろから抱き締める朔ちゃんの姿があった


「誰だテメェ!横取りすんじゃ…」

「「あ゛!?」」


低くドスの効いた低音が二重奏する

すると、男達は怖じ気づいたのか…


「…ちっ、行くぞ」


あっさりと逃げて行った