その後も、萌乃と俺の言葉を頭に叩き込むように必死に勉強する遥
そんなことをしていると…
「あ、やば。俺、行かなきゃ」
そう言ったのは俺だ
俺はこれからバイトがある
テスト前だからバイトは入れないつもりだったんだけど、店長から少しでいいからとお願いされた
「萌乃はどーする?帰る?」
「ううん、遥くんと勉強して待ってる」
遥と二人っきりか…
まぁ、でも大丈夫だろ
遥が楠木に本気なのは本当だし
遥が人の女に手を出すほど酷いヤツじゃないことも知ってる
「そ?じゃ、行ってくるね。あ、もしも、遥に変なことされたら…コレで対処するんだよ?」
っと言って渡したのは…
「トンカチ…?」
本来なら釘を打ち込む道具
それを冗談半分で萌乃に手渡した


