ギシギシと一定間隔で板が沈んだ。 「だけどあなたは私にこう申されました」 静かに貴方はノレンをくぐった。 「私の好きなようにしたらいいと」 ただいま帰りましたお嬢様。 「もう考え迷うことはいたしません」 執事は、お嬢様だけのために生きているのですから。 目の前でゆっくり花開く薔薇に優しく微笑みかけカイトは言った。 「お慕いしておりますお嬢様」 この答えで何かが変わるのかもしれない。 だが、それがどんな結末でも僕は受け入れよう。