治療が終わると、またあたしを抱えて車に乗せた。 気づくと、外はもう夜中になっている。 あたしは、今さら頭がガンガンしてきて、体にもあちこち痛みが出てきた。 『痛むか?』 『少し…ね。』 『少しじゃねーだろ?』 『…。』 いつの間にか眠ってしまっていて、頭の痛みで目が覚めたのは、もう明け方のことだった。 『痛っ…!い、いつの間にか家…着いたんだ…。』