私は急いで綾菜の所へ走る。 公園のベンチに綾菜はいた。 「綾菜、大丈夫?」 「結美…。」 そう言って綾菜は号泣した。 「よしよし。」 いっぱい泣いたあと、綾菜は喋った。 「さっきね、翔理と話してるとき 翔理の手を握ったの。いつもなら 握り返して微笑んでくれるのに 今日は、手を離されたの。」 「……。」 私は黙って綾菜の話を聞いた。 「その時、ごめんっていったの。 ごめんって手を離されてそれで、 謝られるのが本当につらかった。 何か胸にぐさって突き刺さったの。」