私は美容室など初めてだった。


いつもは自分で切るか、母にやってもらうかだった。


初めてだから何をしていいのかわからなかった。


でも、ちゃんと店員さんが誘導してくれるので、戸惑わなかった。



「どうゆう感じにしますか?」


一瞬戸惑った。


そしたら、脳裏にあの女。


未胡が浮かんだ。



「純粋な女の子って感じでお願いします」



「かしこまりました。」



「私の自由にしてもよろしいってことですよね?」



「はい」



こうして、髪の毛を茶色に染められたり



毛先を切られたり



色々された結果・・・。



「できましたーっ!」



「嘘。これ誰?」



「あなたですよ?」



「ずいぶんと変わりましたねー」



「本当だ、あなたって魔法使いですね」



私がそう言ってほほ笑むと



店員さんも微笑んでくれた。



これで私もヤンキーじゃないんだ